ので、蟻の列をたどった。
蟻の列を見つけるときはたいてい列の途中であり、右に行くか、左に行くかで巣につくか、運んでいる途中にある大物の餌につくかが決まる。
僕の何度かある蟻を追いかけ成功した経験では、何故かいつも餌側に行ってしまっていた。
(この場合の成功とは巣、または餌まで行き着くことである)
だから、今日こそ巣にたどり着きたいと思った。
この右左を選ぶ時点で確率は50%。
そして、決めた方向に向かって行っているときに、蟻が人間が通れる道の近くを通っていて、僕が追えるかどうかで確率は更に下がる。
あまり分が良い賭ではないのだが、しょうがない。
朝一の運試しである。
何となく今日は、左と目処を立て僕は愛犬共々歩き出した。
そうしたら、なんと蟻の巣までたどることが出来た。
これは快挙である。
朝から、異様に嬉しかった。
朝の犬の散歩時というのは極めて特殊な精神状態である。
何千回と歩いた散歩コースを回る散歩というのは、正直眠っていても出来るのである。
事実、僕は寝たまま何度か散歩をしており散歩に行ったことを覚えていないということがあった。
なので、僕はいつもぼーっとしていて、半分寝ているような状態で散歩に挑んでいる。
朝の散歩時ほど、何も考えていない時は無い。
しかし、その精神状態の時に何か気になるものを見つけるととことん追求したくなる。
早朝で人の目もないというのも大きい。
右に珍しく鳩の群れあれば愛犬と一緒に駆けだして飛び込み。
左に伸びすぎ、道に飛び出した生け垣あればうんこシャベルで切り落とし。
下に蟻の列あれば、たどりたどって列の元を探し。
上に通り過ぎる飛行機あれば何機通ったか数える。
今、書き起こして初めて気がついたがなんと無邪気な精神状態だろう!
まるで幼子の様ではないか!
分かってます・・・・・・正直、気持ち悪いです。
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